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  • 2014.09.06 Saturday
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逆チョコとか言うけど、元から女性限定という訳ではない

最近SS書きから離れていたせいかプロットは浮かべと肉付けが出来なくて苦心しました。
オチが弱いのはいつもの通りなのですが、そこに至るまでの過程も今まで以上になんだかなぁ、と思う所も。
まぁ、今後も色々と書いて少しづつでも前に進んでいこうかなぁ。













「なぁユーノくん、逆チョコって知っとる?」
「ぎゃくちょこ…? ううん、知らないけど何それ?」

2月13日の昼ご飯には少しばかり早い昼下がり、資料を受け取りに無限書庫に来ていたはやては突然こんな事を言い出した。
逆チョコとは日本で今年はやっている男性から女性にチョコを送るという製菓会社の新しい戦略…と言うのは穿った考えだが、とりあえずそういった趣旨のイベントである。
しかし、いかに情報を扱う無限書庫に勤めているとはいえ日本の情報を得る機会が無いユーノがその事を知らないのは言うまでも無い事だった。
それははやても予想していたらしく、持っていたファイルから1枚の紙を差し出した。

「なになに、『今年は逆チョコがブーム! 男性向けの商品も用意してお待ちしています。 喫茶翠屋』…へぇ〜、日本って色々なイベントがあるんだね。」

それは先日久しぶりに海鳴に戻ったはやて達が翠屋に寄った時にもらったチラシだった。

「ホンマ、毎年よぉ考えるもんやよ。 でもそのおかげで経済も回ってるみたいやし、いい事やと思うけどな。」
「他のある程度平和な次元世界でもよくある事だしね。 それで、はやては僕にチョコをせびりに来たって訳かい?」

半ば呆れたような視線を送るユーノに「失敬な、はやてちゃんはそんな図々しくないで」と反論するはやて。
彼女曰く、この機会になのはにプレゼントを送れば喜ばれるだろうからわざわざ伝えに来たらしい。

「最近ユーノくんに会えなくて寂しいってなのはちゃんも言ってたし、ここらで一発逆転ホームラン打つべきやと思うんよ。」
「何が逆転なのか分からないけど、確かに最近会ってないし贈ってみようかな。」
「そうそう、その意気で頑張りや〜。 ほなら私はもう戻るわ。 …っと、大事な事を忘れとった。」

そう言うとはやてはポケットから小さな箱を取り出してユーノに投げ渡した。
危やうく落としそうになりながらキャッチして開けてみると、そこには一粒の丸いチョコが入っていた。
チョコの香りに混ざってかすかにブランデーの香りがするそれは一見すると市販の物かと思える位ちゃんとしているが、もちろんはやての手作りだったりする。

「ありがとうだけど今年は逆チョコじゃなかったの?」
「それじゃあ私が3倍返しせんとあかんやん。 せやから私はいつも通りのバレンタインや♪」

「お返し期待してるで〜。」とイタズラな笑みを浮かべながら立ち去るはやてを眺めながら苦笑いを浮かべるユーノであった。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

「ファータ、今入ってもよろしいですか?」
「うん、大丈夫だよ。」

司書長室でユーノが禁書の扱いに関する書類をチェックしているとアインスから通信が入ってきた。
多少机の上が散らかっているものの特に見られて困るようなものはないので手元のボードを操作して司書長室の扉を開いた。

「失礼いたします。 お茶の方をお持ちしました。」

一礼して入室したアインスは黒のロングスカートに白シャツ、フリルの付いたエプロンドレスというクラシックなメイド服に身を包んでいる。
そして慣れた手つきでユーノの前に緑茶の入った湯飲みとお茶請けの羊羹を置くと、ユーノがそれを一口含む。
リンディ茶の対極に位置するような甘味ゼロのお茶と粗目糖付きの甘さたっぷりな羊羹がよく合う。
ふぅ、と一息ついたユーノはふと先程の会話を思い出して彼女にユーノが声をかけた。

「ねぇアインス、バレンタインってどんなチョコを贈ればいいんだろう?」
「どんな、と言われましてもどなたに贈るかで変わると思いますが。 もっとも、おおよその予想は付きますが。」
「あはは…。」
「ファータが贈りたいと考えている方々は皆様お忙しいですから、一口サイズの物を幾つか梱包した物はいかがでしょう?」
「ふ…む、なるほどね。 あと、市販品と手作りだとどっちがいいかな?」
「ファータからいただけるのなら既製品でも喜ばれるとは思いますが、ファータの技量なら手作りの方が良いかと。」

ユーノのお菓子作りの技術は翠屋直伝で、簡単なものならば市販品に負けるとも劣らない味を作ることが出来る。
一口サイズの物ならばわざわざ買いに行くまでもないだろう。
しかし、ここで問題が一つ浮き上がった。

「あー、でも材料どうしよう? 仕事が終わる頃には店も閉まっちゃうだろうし…。」

いくら技術があっても材料がなければどうしようもない。
今日はもう仕事上がりまで休憩を取れない為、材料のチョコを買出しに行く時間が無いのだ。
仕方なく明日朝一で買いに行って作るかなー、と考えているとアインスが片手を挙げながら提案した。

「こんな事もあろうかと台所にチョコ塊が2kgほどありますので、そこからお分けしましょうか?」
「2kg!? 何でそんなにあるのさ?」
「バレンタインデー用に使おうと思いまして購入を頼んでおいたのです。」

チョコレート2kgといえば無限書庫に仕舞われているA4ハードカバーの本一冊と大体同じ位の大きさで、業務用でしか見た事が無いようなサイズである。
一体どこで買ってきたのか分からないが、ともわれ材料が確保出来たので仕事が終わり次第チョコ製作をする事にした。
当日は仕事の合間にチョコを届けに来たにお返しとして手作りのチョコを渡されて、喜ぶ者もいれば自分の物より美味しくて女としてショックを受ける者もいたという。
そしてこの時のお礼にと後日一緒に買い物をするユーノとアインスの姿が見られたが、それはまた別の話。

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